2015年12月09日

おまけ

 前回クソゲーとして例示したソフトについて一応評価しておかないと嘘っぽく感じるので……。せっかくだから、某所で10年前すらいムとかモンコンとかオードについて書いたように良ゲーっぽく紹介しておこう。もう20年ぐらい前に手放したゲームだから細部あまり覚えてないけどたぶんこんな感じのゲームだったと思うよ!!


キョロちゃんランド(FC)

 金のくちばし、銀のくちばしでおなじみの不朽の人気者キョロちゃんを主役にしたアクションゲーム。操作はシンプルで、Aボタンを押したときに方向キーを押していればジャンプ、止まっていれば攻撃となっている。

 ステージが始まると、「キャラクターが動く音のほかは無音」のサウンド世界で表現された緊張感あふれる状況の中ひたすらに塔を登っていくというストイックな内容にまず驚かされる。キョロちゃんが移動するごとに異様な色の塔の背景が流れていく圧倒的な雰囲気もさることながら、ジャンプの仕様が実に世界観をよく表している。まるでジャンプの指示を受けたキョロちゃんが恐る恐る飛び、タイミングを見計らって着地しているかのような操作感は「危険な塔を登っている」という緊張感を演出しており、まさに見事なリアリティというほかない。

 罠に満ちた塔はそれだけでも危険だが、塔のいたるところに敵が待ち構えている。しかしキョロちゃんだって負けてはいない。一部の敵はチョコアレルギーなのかキョロちゃんの持つチョコボールで撃破することができるのだ。この攻撃の際にもボタンの押下から少し戸惑ったようなレスポンスでチョコボールが放たれる。そもそも、キョロちゃんは敵と戦うヒーローではない。にもかかわらず、何者かによって戦わざるを得ない状況になっているのだ。彼は圧倒する恐怖の中必死で狙いをつけているのだと思うと涙を禁じ得ない。
(90年代とはいえファミコンというハードの限界もありキョロちゃんの表情までは変わらないが、その無表情さが逆に世界観を醸し出しているともいえる)

 誰がキョロちゃんランドをこんな恐ろしい世界に変えてしまったのだろうか? 一刻も早くキョロちゃんランドを救いたいという思いで塔を登ろうとしても、なかなか先へは進ませてもらえない。行く手を遮るのはチョコアレルギーのある敵ばかりとは限らず、チョコボールが効かなければ隙をついてくぐりぬけるしかないのだ。そして凄まじい速さで迫る滅びの手(制限時間)を振り切り、やっとの思いで上層に辿りついても安心してゴールへ駆け寄ってはいけない。油断をした途端、またしても何の変哲もない床が突然崩れ出し、キョロちゃんは哀れ下階へと落ち……そして無残にも滅びの手に捉えられる結末を迎えてしまうのだ。なぜ、こんな仕打ちを! しかし、怒りに震えてがむしゃらに突き進むのは敵の思うつぼだ。覚えろ、ただ覚えるのだ。

 以上のように、タイトルからは想像もつかないほどハードコアな内容のこのゲーム。当時小学生だった私には、普段何気なく食べているチョコボールももしかするととてつもない危険をかいくぐって作り出された至高のお菓子なのかもしれない、とちょっぴり見る目を変えさせてくれたゲーム……だったような気がするかもしれない。




 ちなみにこれ、私が唯一現実世界で「クソゲー」という言葉を使ったことのある思い出深いソフトです。92年発売なので発売直後に買っ(てもらった)ようなのですが、なぜか友達もこのレアいゲームを掴んでしまったらしく、このゲームをケッタクソに言って大盛り上がり。結局中学入った時に売ってしまったのでありました。もう一度やってみたいけど、今はかなりのプレミアついてるのだとか……なんてこった。もっと早くクソゲーマーとして覚醒していれば……!

 そういやこのゲームが出たころ、銀のくちばしは買わなくても簡単に見分けられたっけなぁ。仲の良かった男の子が教えてくれたw
posted by ねこのひと at 19:47| Comment(0) | 日記
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